ADADA JAPANの会費無料について

Monday, October 14th 2024  — 
 japan

誰もが平等にスタートラインに立てる学会を目指して

第5代 ADADA JAPAN 会長 馬場哲晃

2024年3月での理事会承認、そして様々な制度やシステム運用準備を経て、ここにADADA JAPANの会員費用(年会費、入会費)の無料化を宣言いたします。

一般的な学会では会費を集めて運営するケースがほとんどですが、開かれた学会の一つのあり方、そして誰もが平等にスタートラインに立てる学会のあり方を目指して、会員費用の年会費、入会費を含む会員費の無料化を実施いたします。

SDGs、多様性、超高齢化、AI等によって急速な変化と新陳代謝を繰り返す現代社会において、学会が果たすべき役割を改めて考えました。学会とは大学や企業等の垣根を超えて「知」を共有する場であり、研究を志す方であれば誰でも参画可能なコミュニティの一つといえます。一方で現代のある種の完成した「学会」では権威が重視され、学会に入会していること自体がステータスになっている事実もあります。

ADADA JAPANの会員費無料化は、より自由に、より平等に、より気軽にデザインに関する「知」を共有するための手段であり、ADADAがアジアのデザインオープンプラットフォームとしての学会を目指すための一つの取り組みでもあります。国内大会参加、国際大会参加、ジャーナル掲載についてはこれまで通り費用の支払いは必要ですので、ADADAでの学会活動は完全に無料である、というわけにはいきません。しかしながら入会費、年会費が無料となることでデザインの「知」にアクセスできる研究者が増えることに私たちは大きな期待を持っています。

デザイン分野やデジタル芸術分野を実践している方にはこれを機にぜひADADAにご入会いただき、みなさんの創作・探求・研究活動の一助になれば幸いです。入会希望者はいつでも myADADA Portal Webサービスを利用して学会の入会・退会が可能です。入会が容易であり、かつ退会も容易ですので、お試しで登録いただいても構いません。

学会に入会することで、以下の特典、権利が利用できます。

  1. 会員証明書オンライン発行
    1. 過去の国際会議プロシーディングスのダウンロード
      1. 論文誌投稿、国際会議などの学会内イベント参加権利取得(従来会員権利)

        なお、すでに学会会員のみなさまにも大変お手数ですが、会員を継続する場合は myADADA よりアカウントを作成していただくようお願い申し上げます。アカウント作成時には自動的に会員IDが割り当てられますが、すでに会員の皆様には後日取得済み会員番号割り当てをいたします。なにかご不明な点があれば事務局にご相談ください。また、ADADAの運営や方針につきましてご助言やコメントなどあればどうぞお気軽に事務局にメール(myADADAから事務局宛にメールできます)いただけますと大変嬉しく思います。

        みなさまにはこの機会を最大限利活用していただき、本取り組みがアジアにおけるデジタルアート、デザイン分野の振興につながれば幸いです。引き続き ADADA JAPAN 並びに ADADA International をどうぞよろしくお願いいたします。